二件の「上告棄却判決」について思う。

ずいぶんブログから離れてしまっていた。
夏学期の“地獄”がぼくを襲っている(^(00)^;;
レポート地獄、課題地獄で、寝る間も少ない。ご容赦を。
提出出来んのもあった。返す返すも悔いが残る。
命が危ない(^(00)^;;
今日は久しぶりに自由時間を作れた。
刑事司法の「絶望」とか、以前書いたが、
このところ、一部では刑事司法への不信と怒りが渦巻いている。
下記ブログのエントリに、少しく失望させられた…
植草一秀さんにエールをおくる。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
>足利事件で冤罪の恐ろしさがやっと浸透しようとしているときに、植草さんが無罪なのに有罪判決を下されているとしたら、たいへんに恐ろしいことだと思い、植草さんへのエールの意味も込めてこの記事とします。

私見としては、こちらのエントリの主張に、おおむね同意しているが、どうだろう?
「なんでもペンタゴン」 - kojitakenの日記
ある東京の弁護士の話。
東京の弁護士間でも、U氏の冤罪につき、ありうるとする見方が有力にあった。
しかし、控訴審結審の段階が近づき、そういった見方は少数になっていったと言う。
刑事訴訟では、立証責任は全面的に検察側にある。
しかし、弁護人は、「合理的疑いを入れる」証拠提出、法的主張をなして、検察の主張を弾劾し、裁判所の心証に「合理的な疑いを入れ」させるよう努める(足利事件であれば、DNAの再鑑定申請ですね)。
やはり、弁護側は、「合理的な疑いを入れ」させられるだけの弾劾を行いきれなかったようである。
事実審は控訴審までであり、上告審は法律審であるところ、本件訴訟は最高裁が弁論を開かなかったことから、結果は見えていた。
事実を争わず、「政治的陰謀」を主張していたのなら…とはふつう考えますよ。
信者の噴きあがりをご鑑賞ください(見んでもいいよ)。
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10288973982.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10289794811.html
>私は極論すれば、
植草一秀さんのチカン行為が事実であろうが、冤罪であろうが、
そんなことはもう、関係ないと思っている。
つまり、事実がどうであろうと関係なく、
私は、植草一秀さんという人を尊敬しているし、
彼の評論活動については、素晴らしいものであると考えている
ここまで書くんやね。やはり「宗教」がかっていると認めざるを得ない。
この人、新聞社に勤めておられたそうだが、こうも簡単に「陰謀論固め」になれるんか?
ま、オウムのこともあるからなあ。
反戦な家づくり 植草一秀さんを有罪にした裁判長とは
何と言うか、こういう人がいるから、足利事件の捜査官、検察担当者、裁判官の実名をさらす記事には同意しかねる部分が残る。
蒸し返しになるが、ネットに疎かった時分、こんなことがあった。
U氏事件について、「ノン・リケット(真偽不明)ではないか」と書いた人がいた。
SIMANTO114の田舎暮らし 植草
これに対して、ほとんど中傷とも言える攻撃があった。
「民主的」と自称する日共系ブロガーの人権感覚。『彼の「痴漢ごっこ」の性癖もかなり広く知られているようです』の伝聞無神経。: 雑談日記(徒然なるままに、。)
これを見て思った。「ネット世界には、牢名主みたいなヤシがいるんやなあ…。険呑やなあ。」
まとめとして。
U氏問題は、リアル社会において、過大に話題となっていない。
(東国原ばかりが露出しとる。)
普通の生活者は、床屋政談に明け暮れず、日々の暮らしに追われている。
国民の生活が第一!」じゃなかったっけ?
国民の生活を取り戻すことを忘れるな
言論の自由を守り、「トンデモ言論」は、モア・スピーチで乗り越えよう。
そういった趣旨で、下記エントリとコメント(の多数)に、激しく同意。
きまぐれな日々 東国原の入閣は見送り & ますますカルト化するネット言論
さて、もう一つの上告棄却につき。
メモ8 : 私にも話させて
今のところ、下記くらいしか噴いていないようだけど。
喜八ログ: 佐藤優氏の有罪確定に抗議します
或る青年経済人の覚書 - FC2 BLOG パスワード認証
これはひどい
どちらも、遠州の予定候補者を応援しているんですね。ありがとうございます。
>国策捜査という言葉が市民権を得るようになったのは、佐藤氏や鈴木宗男氏の功績が多かった
市民権、得ていますか?
国策捜査の起こる可能性については否定しないが(松川事件とか、三鷹事件とか、ry)
U氏やS氏って、“ルサンチマン”じゃね?
wikipedia:ルサンチマン
それより(小沢秘書問題については異論ありましょうが)、
金光翔氏の危惧する、「左派ジャーナリズムは、ますます陰謀論的傾向を強めるだろう、ということである。」に同意し、私も懸念する。
でわ。