「ありあまる富」と、「資本論」と、わたし。

今日夕方、近所のI書店にCD借りにいったら、貸し出し中だった。
椎名林檎、「ありあまる富」。

結構よく出来ている。
変な話だが、資本主義の危機の局面を直感的に描写しているとも取れる。
「価値は命に従って付いている。」
労働価値説を補強しているとも解される。
労働者の生命からしか、付加価値は生じないと解すれば。
G→V→Gダッシュ
逆に考えれば、労働価値説なんて無意味で、人間の尊厳の方が別次元に高いとも取れる。
「いつも言葉は嘘を孕んでいる。」
両義的やな。
資本主義の諸問題をスルーする言説。
生存権憲法§25)をはるかに下回る非正規の労働条件を問題としない言説。
こんな言葉は“嘘を孕んでいる”。
しかし、自分の今の立ち位置って、どーよ?
資産価値5億円の賃貸ビルがあって、賃料は年間1千万は下らない。
債権者は、ビルそのものにかかっていくか?家賃にかかっていくか?
こんなことを考えて答えを出していかなあかん。
若かりしあの頃は、「ブル法!」なんて軽蔑してたけど。
資本主義批判、新自由主義批判なんて、実務家になってやればいいんか?
でわ。
(参考文献:「理論劇画 マルクス資本論』 門井文雄」)