KYとして、弁じます。

江東バラバラ殺人事件で1審判決が出た。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/koto_shiomi_case/?1234908716
「世間」は圧倒的に死刑を望んだんだろうが、無期であった。
犯罪事実は、殺人、死体遺棄、および監禁までであろう。
検察は、「強姦目的の監禁」を主張したようだが、強姦の事実につき事実認定されなかったようである。
かかる事実認定において、量刑を無期に止めた裁判所の判断は「冷静」と感じられるが、内心や行為態様に目をひかれる「世間」は、「冷酷、KY(!)」と受け止めるであろう。
早大水島教授のブログより引用する。
(引用はじめ)
近年、被害者の権利を「報復的」色合いをもって主張し、それにより被疑者・被告人の権利の縮減につながることも危惧されるが、それは結果的に、被害者やその家族の気持ちが変わる「可能性」も閉ざされることを含んでいるだろう。
1月23日、被害者訴訟参加制度に基づく初めての公判2件が、東京地裁で開かれた。…法廷で、検察官の横に座った遺族は、懲役1年6月の検察官求刑に対し、「単なる交通事故ではなく、殺人と思っている。実刑を強く望みます」と発言した(『東京新聞』1月24日付など)。(2009年1月25日稿)
飲酒運転や危険運転などの交通事故、あるいは一般の刑事犯罪についても、この国ではいま、厳罰化の傾向が強まっています。一般刑法犯の数は減少傾向にあり、凶悪犯罪も増えていないのに、死刑判決は増えつづけ、昨年は過去26年間で最高になりました。過失による交通事故についても、厳罰を求める世論が高まっています。メディア、特にワイドショーなどで繰り返し、粘着質の伝え方がされていることと無関係ではないでしょう。(2007年3月23日)
(引用終わり)
手元の新聞のテレビ欄によると、「江東区OL殺害切断事件に判決・残忍犯行の手口」とある。「世間」がchangeすることは無いと言えるでしょう。
でわ。